「食」は様々なマーケティングプロモーションやクリエイティブのモチーフに成り得るジャンルです。2023年の消費者心理を振り返るとともに、この流れを汲んでこれからのプロ―ションのテーマやコンテンツを検討する際のヒントにも活用できるでしょう。
クックパッド「食トレンド大賞2023」
日本最大のレシピサービス「クックパッド」が、検索キーワードやアクセス動向などのデータを元に、その年を象徴する食・料理のトレンドを選出する。
▶食トレンド大賞2023 詳細
食トレンド大賞の選出ワード(2023)
食の注目キーワード
・SNS発
・韓国グルメ
・物価高
・高タンパクおかず
・生食感スイーツ
大賞
・韓国風やみつき卵(麻薬たまご)
入賞
・チュモッパ
・鶏手羽元
・豆腐干
・生食感スイーツ
フーディストサービス「2023年トレンド料理ワード大賞」
日本最大級の料理インフルエンサーネットワーク「フーディストサービス」が、ブログやSNS等で話題になった料理関連ワードを基にユーザーアンケートを実施し、その年のトレンド料理ワードをランキング形式で発表。
2022年トレンド料理ワード大賞 受賞料理
大賞:節約料理
2位:麻薬たまご
3位:ヤンニョム〇〇
4位:リュウジ
5位:アラジントースター
6位:ハウス食品 魅惑のハリッサ
7位:やみつききゅうり
8位:料理の豆知識ツイート
9位:チュモッパ/チュモクパプ(韓国おにぎり)
10位:ボンボローネ/クリームドーナツ
今年の一皿2023
ぐるなび総研が、今年の⽇本の世相を反映し象徴する⾷として発表している。
今年の一皿:ご馳走おにぎり
【選定理由】
1.ふんだんに乗せた具材のしるしが食欲をそそり、見た目の華やかさからSNSを中心に話題となった
2.豊富な具材から選べる楽しみと飲食店で握りたてを味わうスタイルが消費者に受け、ご馳走へと進化した
3.おにぎりの消費支出額が増加傾向にあり専門店の新規開業が相次いで、中・外食の精米消費を後押しした
4.また海外でも“ONIGIRI”の名で販売され、日本の伝統的な食文化が浸透しつつある
準大賞:米粉グルメ
準大賞:米粉グルメ
【選定理由】
1.輸入小麦の高騰が長期化する中、代替品として供給が安定している国産米粉への注目が集まった
2.製粉技術が向上し細かく粉砕できるようになったことで、米粉ならではの「もちもち」「しっとり」といった食感を活かした製菓やパン、麺など様々な料理に使われるようになった
3.近年の健康志向の高まりを受け低グルテンメニューとしての広がりが期待できる
食のポシビリティ賞:陸上養殖魚
【選定理由】
1.海洋汚染や地球温暖化など環境問題の影響を受けにくく、持続可能な水産資源として注目され始めている
2.場所を選ばずに養殖できることから鮮度維持や輸送コストの削減にもつながる
3.先端技術を用いた新規事業者が参入することにより、美味しさの追及や品質向上が期待される
ノミネート:ホタテ
【選定理由】
1.諸外国での水産物禁輸措置を受け日本の水産業が大きな打撃を受けた
2.ホタテをはじめとする余剰在庫を消費するため、大手外食チェーンでのメニュー展開・ふるさと納税の返礼品などを通じた支援の動きがみられた
3.今後は国内における販路拡大や飲食店でのメニュー提供など消費がより高まる可能性がある