近年注目されてきた米粉は、小麦粉の価格上昇になども影響し、2024年に入っても注目度は上昇中。
日本にとって食糧自給率アップにもつながる食品として農林水産省の対策事業もPRされている。
また、2023年は食や料理関連のアワードで米粉やライスペーパーがいくつもランクインし、市販商品数の増加から市場の拡大も期待されている。
米粉の注目ニュース(2024)
▶【三幸製菓】お米を使ったグミ「もちきゅあ」新発売(2024.9)
▶2024年上半期「米粉を使ったレシピ」Instagramランキング(2024.8)
▶米粉カンファレンス2024イベントレポート(2024.7)
▶【田田田堂】 青森・秋田のブランド米でつくる「生米パン」(2024.7発売)
▶ロボット耕作米を使った米粉ブラウニー&ビスコッティ(2024.7)
▶【AKOMEYA TOKYO】「米粉」フェア(2024.7)
▶グルテンフリー米粉うどん「さぬきごえ」(2024.7)
▶お祝い事にふさわしい米粉カステラ「八十八(やそはち)カステラ」(2024.5)
▶イオン、米粉製品を中心としたアレルギー対応PB商品を発表(2024.5)
▶16年目を迎えた「米粉ねっと」2024年はSNS発信を強化
▶ファンケル「OKOME BAKERY」がナチュラルローソンで販売開始(2024.5)
▶AKOMEYA TOKYOにて米粉グルメフェア「日本ご当地 おいしさ発見!米粉の醍醐味」開催。2024年2月20日~3月4日
▶米粉タイムズ「前半期!米粉レシピアワード」を開催
▶トレンド料理ワード大賞(フーディストサービス)「米粉スイーツ」が1位、「ライスペーパー」が2位
▶食トレンド大賞2023(クックパッド)「ライスペーパー」が大賞
▶今年の一皿(ぐるなび総研)「米粉グルメ」が準大賞
▶料理SNSトレンド大賞(スナップディッシュ) 「ライスペーパー」がノミネート
▶【クリスピークリームドーナッツ】初の国産米粉入りドーナツ発売(20230.11)
米・米粉消費拡大推進プロジェクト(農水省)
農林水産省は、令和5年8月2日から、お米・米粉の消費拡大を図る「米・米粉消費拡大対策事業」の一環として「米・米粉消費拡大推進プロジェクト」を開始。
プロジェクトの主な取組み
(1)TVCMの放映
(2)米粉アンバサダーによる米粉料理の発信
(3)虎ノ門ヒルズ内「虎ノ門横丁」とのコラボレーション
(4)情報サイト「米粉タイムズ」、SNSでの発信
(5)全国の協力外食店、スーパー等とのコラボレーション
米粉商品の情報
【三幸製菓】米粉を使った新感覚グミ(2024.9発売)
【八天堂】お米のくりーむパン米粉カスタード(2024.8発売)
【田田田堂】お米のタルト冷凍品ラインナップを拡充(2024.5)
【東洋ライス】金芽米の米粉 モフっと食感のお好み焼粉 2024年4月発売
【森永製菓】お米を使用した植物性ミルクアイス「OKOMETO(おこめと)」 2024年3月18日新発売
【ファンケル×BURDIGALA】発芽玄米フォカッチャ 2024年3月1日BURDIGALAにて新発売
米粉市場について
米を粉にした米粉は、昔からせんべいやだんごなどの和菓子に多く使われているが、近年は、パンやケーキ、麺類など、新たな用途への利用が拡がっている。
特に、主食用の米の需要は年々減少している中で、米粉の需要拡大は、米の消費拡大の取組みの一環にも組み込まれ、生産省もここ4年間は大きく伸長している。
また、MDB有望市場予測レポート「米粉」 (https://mdb-biz.jmar.co.jp/20230425)では、2027年には米粉全体の市場規模が350億円にのぼると予測されている。
米粉の魅力
・米粉のパンや麺は、日本人好みのもちもちとした触感とほんのり甘い風味。
・油の吸収率が低く、天ぷらや唐揚げを 米粉で揚げると、サクサク感が長く継続。
・小麦粉と比べて、ダマにならないので 粉をふるう必要がなく調理が簡単。
・特に玄米粉には、食物繊維に加え ビタミン B、ビタミン E、ナイアシンなどのビタミン類、 抗酸化物質であるフェルラ酸やフィチン酸、 血糖上昇を抑制するGABA等、機能性が豊富。
・小麦粉と比べて、アミノ酸のバランスが優位。
・国産米粉パンを 1人が 1ヶ月 3個食べると、 自給率が 1%アップ。
米粉商品の例
・パン
・麺
・菓子、スナック
・調理粉、ソースなど