サブスクリプションサービスとは、一定期間に一定の費用を支払って商品やサービスを利用するサービスのこと。商品やサービスを定額で契約すると自動的に契約が継続されるシステムで、企業はユーザーから継続的な収入が得られるため、多くの企業やブランドがこのサービスを導入しています。
「サブスクリプション」とはもともとは雑誌などの「定期購読・年間購読」に由来しているのですが、以前からある「月額購入(定額払い)」との違いは、ユーザーが満足するようなサービスや商品を企業側が常に見直し続け、変化させていくことです。
ユーザーが買いたいものを決まった量の分だけ切り売りで定額購入するのではなく、サービスの利用そのものを続ける契約なので、ユーザーはつねに新しい提案を受け、企業としては解約する理由を作らないようにしなければなりません。
今までの定期購入では、ユーザーは、そのサービスや商品が必要なくなるか、十分な量に達すれば定期購入を終了します。サブスクリプションサービスではそのような有限の展開を想定するのではなく、ユーザーにとって期限を設けず長く継続して利用していく明確な理由となる「満足」や「成功」を提供し続けることを目指します。これは、カスタマーサクセスという新しいマーケティング概念の実践に繋がります。
サブスクリプションサービスの初期は、コンピュータソフトの利用形態、スマートフォンの有料アプリ、電子書籍の読み放題サービス、音楽・動画配信サービスなどからはじまりましたが、今はその他にもクルマや飲食店、アパレル、美容、住宅など様々な企業が導入しています。
数の多くのサブスクリプションサービスが登場する中、すべてが成功しているわけではなく、ユーザーの求めるもの、需要を見極めることができないと淘汰されてしまっている例もあります。時間とともに変化していくユーザーの需要を捉え続けることが必要になるためマーケティング戦略や分析の力が今まで以上に事業に大きな影響を与えることになるでしょう。
【主なサブクスリプションサービスの例】