3月17日はアイルランドの守護聖人である聖パトリックを祝う日、セントパトリックスデー。
日本でのセントパトリックスデーの認知度は高くはありませんが、イベントやフェアは各地で開催されていて、企業がプロモーションテーマとして取り入れていることもあります。
ここでは、これまでのセントパトリックデーの概要とこれまでの企業キャンペーンなどの事例、そしてアイルランドのキーワードをまとめています。
セントパトリックスデーとは
セントパトックスデーは、5 世紀にアイルランドにキリスト教を伝えたセント・パトリックにちなんだ、アイルランドのナショナルデー。アイルランドでは1200年以上にわたって祝われていて、アメリカをはじめ、現在では世界的には有名なお祭りの日になっています。
日本では、アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン(INJ)によって、1992年に初めて「セントパトリックスデーパレード東京」が行われました。
セントパトリックスデーのキャラクター
セントパトリックスデーのアイコンは、シャムロックとレプラコーン。
シャムロックとは、三つ葉の草の総称ですが、一般的にはアイルランドの国花でもある三つ葉のクローバーとして表現されています。
もうひとつのレプラコーンとは、緑色の服に大きな帽子、オレンジのヒゲというスタイルが特徴のアイルランドに伝わる妖精。パレードの仮装にも使われます。
セントパトリックデーには何をするの?
セントパトリックスデーでは、人々が緑色のものを身に着けてパレードやパーティーに参加したり、象徴的なランドマークや建物が緑色に装飾されたり、いわゆる「緑に染まる」イベントが多く行われます。
アイルランドでは、パレードはもちろん、緑色のビールやフード、緑色の川も出現します。
セントパトリックスデーのパレード
アメリカ(2022)
日本(2018)
日本のセントパトリックスデー
日本のセントパトリックスデーは、アイルランド大使館や、アイルランド政府観光庁などが主催・協賛し、アイルランド文化を楽しむイベントが多くなっています。主な展開は、パレードやフェスティバル、またアイルランドパブやバーが行うイベントです。
しかし近年、特に日本での企業のプロモーションでは、アイルランドにゆかりのある商品のほか、「緑色の商品」をPRすることが多くあります。
セントパトリックスデーパレード東京
アイリッシュネットワークジャパンの主催によって、毎年3月17日に近い日曜日に、表参道にてパレートが実施されています。
アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン(Irish Network Japan, INJ)は、日本で暮らすアイルランド人やアイルランドにゆかりのある日本人メンバーで構成されるボランティア団体で、アイルランド文化を発信しています。INJが運営する「セントパトリックスデーパレード東京」は、アジアにおいて最も長い歴史を持ち、最大規模を誇ります。
グローバル・グリーニング
アイルランド関連団体が、アイルランド政府観光庁の推進する「グローバル・グリーニング」(グリーン・ライトアップ)キャンペーンには、多くのランドマーク施設が参加しています。
【グリーニング情報】
— アイルランド大使館 Ireland in Japan (@IrishEmbJapan) March 12, 2024
アイルランドのナショナルデー「#セントパトリックスデー」を記念し、今年も3月17日(日)の日没~24時に岡山城天守閣が緑色にライトアップされます!どうぞこの機会をお見逃しなく☘#StPatricksDay https://t.co/g9bMsQfOQF pic.twitter.com/MuzsKovnwI
各地のグリーニング(2022年)
- 伊勢大鳥居(三重県伊勢市)3月1日(火)~17日(木)
- カラコロ工房(島根県松江市)3月1日(火)~21日(月)
- 松江城、TSKさんいん中央テレビ TVタワー(島根県松江市)3月11日(金)~13日(日)
- コスモクロック21(神奈川県横浜市)、木更津かんらんしゃパーク キサラピア 大観覧車(千葉県木更津市)、大観覧車 フジスカイビュー(静岡県富士市)、天保山大観覧車(大阪府大阪市)3月11日(金)~17日(木)
- 石神の丘美術館(岩手県岩手郡岩手町)3月13日(日)~21日(月)17時~20時
- ハピテラス(福井県福井市)3月26日(土) ほか。
- その他、北海道札幌市、岡山県岡山市、愛知県名古屋市などでも開催
企業や団体のキャンペーン
🍀🇮🇪3.17はセントパトリックスデー🇮🇪🍀/
— 英国風パブ「HUB(82)」【公式】 (@HUB_82) March 11, 2024
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ギネスビール(2021)
バスカー アイリッシュウイスキー(2022)
日本緑茶共同協会(2020)
湘南ベルマーレ(2019)
セントパトリックスデーのマーケティング活用の可能性
セントパトリックスデーの今後の盛りあがりの可能性としては、
・3月17日はが春休みシーズンであること
・“緑のアイテム”という手軽な参加感
・パレードというお祭り感
などが挙げられます。
アイルランドおよびヨーロッパに関する企業やブランド、緑色の商品を扱っているブランドでは、コラボや協賛で参加するアイデアがありそうです。
アイルランドについて
プロモーションのヒントとなるアイルランドの概要まとめます。
アイルランドの地理
アイルランドの正式名称はアイルランド共和国。イギリスの一部である北アイルランド地域、アイルランド島にあります。
人口は500万人弱で首都はダブリン、面積は北海道より一回り小さいくらいの国です。かつてアイルランドはイギリス領となっていましたが1916年4月24日に独立しました。
アイルランドの食文化
ジャガイモ
アイルランド料理の主食の一つはジャガイモ
ジャガイモ料理において有名なのがチップス、いわゆるフライドポテトです。
その他、ローストポテト、マッシュポテト、など多数のジャガイモ料理が存在します。
ビール
アイリッシュビールとして一番有名なのがギネスビール。アイルランドでは一日に消費されているお酒の半分がギネスビールというほど愛飲されています。
紅茶
アイルランド人は紅茶が大好きで、一人一日平均3杯の紅茶を飲むと言われています。
アイルランドのライフスタイル
パブ
アイルランドでは日本でいう大衆居酒屋のような「パブ」と呼ばれるバーが非常にたくさんあります。
スポーツ
アイルランドでは「ゲーリックフットボール」や「ハーリング」と呼ばれるアイルランド発祥の競技が人気です。