PRイベントは、メディア向け製品発表会、一般参加型の体験イベント、エンターテインメント、CSRイベント、スポンサーシップなど、メディアや消費者とコミュニケーションしながら商品やブランドをアピール機会づくりの場となる。
ここでは、一般的なPRイベントの施策例、PRイベントの意義、留意点などを説明する。
PRとしてのイベントマーケティングには、認知度の向上、理解や好印象の獲得、ターゲットとの関係構築などを目標として展開されるが、どの施策においても、PR効果を上げるためにメディアと連携できるような注目度のある展開にすることが重要である。
新商品やサービスの発表イベントを開催し、メディアや業界関係者、インフルエンサーを招待。直接情報を提供する機会を設けることで、情報発信者の関心を引き、記事化を促進する。
また、製品の特長やユニークさを実演し、メディアに報道してもらえるように話題性ある展開を盛り込むことが有効。
ブランドの世界観を表現するイベント。幅広い消費者にブランドの価値やメッセージを直接伝える場として、オープンスペースや公共性の高い場所で展開する。五感を使った体験を提供し、記憶に残るインパクトを与えることが有効。
社会貢献活動 を通じて、企業やブランドの社会的責任をアピールする。収益を寄付するチャリティーマラソンやガラディナー、オークションなどが例としてある。
業界イベントや展示会に出展し、企業や製品をプロフェッショナルな場で紹介する。新規顧客の獲得や、メディアに対する露出を狙う。
専門的な知識やスキルを提供するセミナーやワークショップ、資格スクールなどを開催し、業界関係者や高関心層との関係を深める。資格認定などを行うことでも、ブランドの信頼性やステイタスの向上つなげることができる。
PRイベントは、イベントの特性を生かしながら、メディアや社会への波及効果を意識し、PRへ結び付けていくものである。
消費者と直接対話し、製品やサービスの魅力を体感してもらうリアルな体験を通じて、顧客の信頼や共感を得やすくなります。
イベントはニュースソースになりやすいため、メディアに取り上げてもらうことで、広告ではない第三者による宣伝効果が期待できる。
イベントは顧客やファンとの継続的な関係構築が期待でき、長期的なブランド価値の向上につながる。
PRイベントを企画・計画する際に注意すべき点は以下を挙げる。
来場者の都合に合った日時や、アクセスしやすく魅力的な場所を選定することが重要。場所の選定には、キャパシティや雰囲気も考慮し、イベントのテーマに合ったロケーションを選ぶ。
イベントのPR効果を最大化するには、適切なメディアやインフルエンサーとの連携が不可欠。招待するメディアには事前に適切な情報を提供するなどし、報道を効果的に促進する。
イベントには予期せぬトラブルが発生する可能性があるため、リスク管理のプランを用意すること。特に近年は来場者の安全には最大の配慮が必要になる。