周年事業企画の考え方と事例


周年事業は企業にとってPRのフックとなる事業でもあります。特に近年は、式典や社史制作など社内向けの展開だけでなく、記念商品やキャンペーン、限定イベントなど顧客との絆を結ぶ展開が多くなっています。


周年事業の目的


周年企業には主に以下のような目的があります。

 

会社のビジョンを披露する

周年を機には、会社のビジョンを見直したり、新しい方針を打ち出すことができます。

CIの策定や新ビジョンの発表などを、メディアを通じて広報することで、社内外から変革の納得感を得やすくなります。

 

顧客や社会とのコミュニケーションを深める

近年の周年事業は、顧客や社会とのつながりを重視する企業が多くなりました。

広く社会一般の人々と繋がれる施策を通して、会社の知名度向上や理解促進、好感度アップなどを図ります。 

 

社業関係者への感謝を表す

社員や取引先、株主を対象に、表彰を行なったり記念品や周年記念史などを配布したりすることが一般的です。社内の士気、組織としての一体感が高まることで会社の成長が期待できます。

 




周年事業の事例リスト


周年事業の事例リスト
周年事業の事例リスト



周年事業の代表的な施策例


1)周年用のロゴやマーク

周年事業の限定ロゴマークなどを設定し、広告や限定標品のパッケージなどに使用

敷島 Pasco Pasco 100周年サイト
モスバーガー 50周年 
50周年を機にブランドロゴが刷新されます。  新しいロゴマークは、50年の時の流れや、地域と繋がり取り組み続ける持続可能で豊かな循環型社会の実現、その無限大の可能性を∞で表現しています。  50の数字に資料されている3色は、セブン-イレブンのコーポレートカラー
20年の思い出とともに、新たなシナモンの情報を発信していくスペシャルサイトが2022年1月14日(金)オープンしています。  サイトのテーマは「シナモロールランド」。どんな人でも楽しめて、何度でも訪れたくなる“オンラインテーマパーク”として展開。

2)キャッチコピー(スローガン)

ブランドの理念や時代に合わせた目標やメッセージをキャッチコピー化してPRする。

ポムポム 25周年
これまでの感謝とこれからも”スポーツの価値”を変わらず届けることを誓う「50年目の宣誓」と題したメッセージ広告を全国の新聞にて1月1日(元旦)に掲載。
ファミマ40周年のキャッチコピー スローガン

3)記念Webサイト

周年記念の特別Webサイトを期間限定で制作。社史やアーカイブの公開を始め、記念マークやスローガン、その他の記念コンテンツの発表の場として活用します。

 

銀のさら 20周年記念サイト 事例
スズキ100周年 記念サイト事例

ローソンマチカフェ10周年記念サイト 事例
オタフクソース 100周年記念サイト事例

4)記念動画

これまでの社のあゆみをまとめてストーリー化したものや、これからのメッセージを伝えるもの、その他オリジナルコンテンツなど。

周年記念のWEBサイトの他、YouTubeなどの動画プラットフォームで公開されることが多い。



5)限定商品・記念キャンペーン

この時期だけの記念商品を発売したり、購入者(顧客)を対象としたキャンペーンを実施。

 

マツダ100周年 限定モデル車 創立100周年を記念する特別装備を採用した「100周年特別記念車」を国内で販売する登録乗用車全車種に設定し、2021年3月末までの期間限定販売をいたします。
週刊少年チャンピオン 年賀状キャンペーン

6)記念式典・イベント

従来からある基本施策の一つ。顧客や取引先などの関係者向けのものと社員とその家族を対象にしたものがあります。

7)その他の展開

広く一般を対象としたオープンイベントや限定ショップ(ポップアップショップ)などが近年多い展開です。

例としては、

・コンサート

・レジャーイベント

・展示会、体験会

・ポップアップショップ

・パブリックアート

・社歌 など。