· 

《PBFニュース》市場状況とプロモーション事例など

プラントベースフード(plant based food)とは、動物性原材料を使わず植物由来の原材料を使用した食品のこと。

特に大豆などを使用した代替肉は、プラントベースミート、大豆ミートなどとも呼ばれ、近年特に認知・注目が拡大。世界的に大きく拡大している市場で、日本でもスーパーなどでも購入できる商品が増えてきた。

一方で、2020年以降は参入企業が急増し、需給のバランスでみると2023年の時点で市場拡大は鈍化しているとの指摘もある。今後は大手企業の取り組みも含めて、日本の市場にどのように浸透していくのか注視するべき分野であろう。

ここでは、マーケッターやプロモーションプランナー向けに、近年のプラントベースフードに関するトピックスや新製品などをピックアップする。

 


プラントベースフードに関するニュース


敷島製パン惣菜パンシリーズにプラントベースフードを活用した新商品2024年4月より発売

植物性代替チーズ「Q・B・B PLANT MADE®」の家庭用商品『Q・B・B Pシュレッド』2024年3月より発売

▶カゴメ「プラントベースシリーズ」のキッチンカーが2024年3月に期間限定で登場

▶新たな乳代替品「玄米ヨーグルト」「玄米シュレッド」の発売(2024.3)

▶キューピーのサスティナブル食品ブランド「GREEN KEWPIE」が商品を拡充(2024.1)

 

 


代替肉にJAS規格が制定

2022年2月24日、大豆ミート食品類の日本農林規格(JAS 0019)が制定された。

今回の規格は、大豆タンパク、脱脂加工大豆などを肉にみたて加工したもの(=大豆ミート)を主な原材料に使用した加工食品が対象。その中で、 「大豆ミート食品」と「調整大豆ミート食品」を区別することで、大豆ミート=植物性のみ・ヴィーガン食品との誤解を防ぐ。要件を満たし第三者機関に認められると、JASマークを商品の包装に表示できる。

 

 


プラントベースフードのブランド


wellbeans(ウェルビーンズ)

ウェルビーンズ は、伊藤忠商事と不二製油が協業し「おいしいプラントベース食品」の開発から販売を行うプロジェクトチームのブランド。世界初のUSS製法で作られた豆乳をベースに仕立てた次世代の植物バター「ソイレブール」を中心に、不二製油の技術を活かした素材を商品化している。

 

「母の日の想い出ギフトセット

ウェルビーンズ

wellbeansのスイーツと母の日限定オリジナルポーチがセットになったギフト商品「母の日の想い出ギフトセット」を数量限定販売。2024年4月12日(金)より

ノンバターサンド

東京都、神奈川県の「ファミマ‼」店舗にて、動物性食材不使用のバターサンド「ノンバターサンド」販売開始。2024年3月5日(火)より

 


SOVE(ソブ)

SOVEは「続ける意味がある、あたらしい食生活を。」をテーマにカゴメ株式会社が展開する、大豆と野菜のプラントベースフードのD2Cブランド。ブランド名の「SOVE」は、大豆の「SOY」と野菜の「VEGETABLE」を組み合わせたもの。

 

ブランドの第一弾商品として、不二製油株式会社と共同開発した「SOVEシリアル」を2022年10月3日(月)より、SOVE公式オンラインショップで発売。

1食分で植物性たんぱく質と食物繊維がたっぷりとれて、サクッとした味わいが特徴。


ZENB(ゼンブ)

ZENBは、植物を可能な限りまるごと使った食を提案するブランド。

植物のおいしさと栄養を可能な限りぜんぶ閉じ込め、動物性原料や添加物に頼らない味づくりで、素材そのもののおいしさを活かす。黄えんどう豆を使った「ZENBヌードル」「ZENBブレッド」「ZENBチップス」や、芯や皮までまるごと野菜を使った「ZENBカレー」「ZENBスープ」「ZENBスティック」などを販売。

 

ZENB総選挙

ブランド誕生5周年を記念し、最も愛されている商品を決定するSNSキャンペーン「ZENB総選挙」を2024年3月13日(水)から3月26日(火)まで開催。

第1位は、累計販売食数1,500万食を突破した黄えんどう豆100%の「ZENBヌードル」。

 

ポップアップストア

銀座ロフトの1F特設会場にてポップアップストアを出店

20種類以上のZENB商品やオリジナルグッズを販売。また一部商品の無料試食体験も実施。合わせて4階の生活雑貨売場にて常設の販売コーナーも展開。

2024年3月18日(月)~4月24日(水)


2food

2foods は、日本発の植物由来食品を展開するブランド。“欲しいものは、いつも 2つある。”というブランド精神から、人々の健康やエシカルな社会を実現する「食」を目指し、新たなカルチャーを発信していく。

 

SUPER PBFパウダー

植物由来食品を取り入れた食生活で不足しがちな栄養素を含む、24種のビタミン・ミネラルを独自配合した植物由来パウダー「SUPER PBFパウダー」を店舗フードメニューにプラス。今までのメニューと変わらない味わいで、健康的な食生活を目指すメニューを生み出す。

 

2Bread クロワッサン

2Bread クロワッサンは、クロワッサンに求めるリッチで満足感のあるおいしさはそのまま、植物由来の良さに加え、タンパク質や食物繊維、鉄分などカラダにうれしい栄養素をプラスし、栄養バランスを追求。2024年3月1日(金)より発売。

 



プラントベースフードのイベント・フェア


専門展示会

朝日新聞社主催のサステナブル・ライフスタイル・イベント「GOOD LIFE フェア 2024」内において、プラントベース食品の専門展示会「プラントベースマーケット」が開催される。

会期:2024年10月25日(金)~27日(日)

 

EAT2033 BY TAKASHIMAYA

玉川髙島屋S・Cにて、デパ地下ブランド・専門店レストランとのコラボ、ポップアップショップなど、プラントベースフード」を中心にサステナブルフードを扱うブランドを集積したイベント。

会期:2024年4月17日(水)~23日(火)



プラントベースフードに関する調査


大豆ミート食卓白書(2023年:肉の日に大豆ミートプロジェクト)

料理SNS「スナップディッシュ」を運営するスナップディッシュ株式会社と、大豆ミート商品を展開するメーカー6社+2団体が共同で推進する「肉の日に大豆ミートプロジェクト」が大豆ミートの利用調査を実施。

・調査対象:SnapDish登録ユーザーにメールとアプリ内通知にて回答を募集

・調査期間:2023年4月18日~4月24日

・回答人数:921名

▶詳しい調査結果「第3回大豆ミート食卓白書」は無料ダウンロード可能。

 

代替肉についての意識調査(2022:LINEリサーチ)

代替肉について、現在の代替肉の認知率、利用率、今後の流行予想などについての調査。
調査対象:日本全国の1859歳男女のLINEユーザー(スマートフォンWeb調査)
実施時期:2022119日~2022121
有効回収数:2108サンプル※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック

調査結果の詳細(LINEリサーチ)

  • 全体で84%が知っていると答えていることから、代替肉の認知率はかなり高い。
  • 年代別で認知がもっとも高いのは30~50代女性で9割弱。
  •  「代替肉を利用している人が、現在身の回りにどのくらいいると思うか」の問いに対して、流行体感スコアは全体で11.0。※流行体感スコアは、100人中どのくらいの人が利用していそうかをスコアとして算出した数値。

 


飲食店でのPBFメニュー


外食業界では代替肉である大豆ミートを使った商品を開発することがSDGsの取り組みの一つと捉えられ、メニューsに採用する企業も多くなっている。

 

WB Burgers ×ネクストミーツ(2024)

WB Burgers Japan(株)とネクストミーツ(株)が提携し、完全植物性の日本食「NEXT RESTAURANT」と完全植物性のピザ料理「NEXT PIZZA」を2023年3月20日に東京都田町のデリバリー専門店にてオープン。 料理はUber Eatsにてデリバリーを行う。

 

ワタミグループ(2023)

ワタミ株式会社が展開する『ミライザカ』にて、オーストラリア№1プラントベースミート「v2food」を使用したメニューを展開。2023年3月9日(木)~5月10日(水)

 


イオングループ(2022)

(株)イオンハートが運営する『おひつごはん四六時中』『ごはんカフェ』にて、「大豆ミート」を使用したメニューを2022年2月1日~3月1日の期間限定で販売。

 

ネクストミーツ×渋谷肉横丁(2021)

ネクストミーツと、肉をテーマにした複合飲食店施設「渋谷肉横丁」がコラボ。「NEXT肉横丁」と題して2021年11月29日(月)のいい肉の日より、渋谷肉横丁の各店でネクストミーツが扱う代替肉を使用したメニュー全29品を提供。



コトモノニュース マーケティングニュース
企画のネタのヒントになるニュースやトピックを探そう