毎年11月の第3木曜日午前0時に解禁される、ボージョレ・ヌーヴォ。
20年ほど前には、日本は地理的に本場フランスよりも約8時間早く解禁されることが「世界一早い」などと取り上げられ、このボージョレヌーヴォー解禁日がお祭り的な盛り上がりとなっていました。
今ではすっかりブームも終わり、輸入量は2004年をピークとして、今ではその2割ほどという減少ぶり。
そんなボージョレ・ヌーヴォーが、毎年ニュースのネタとしているのが、その年の出来栄えを表現するキャッチ―コピーです。
今回は、これまでのボージョレ・ヌーヴォのキャッチコピーをまとめてみました。
歴代のボジョレー・ヌーヴォーのキャッチコピー
毎年発表されるボジョレー・ヌーヴォーのキャッチコピーは2種類あります。
一つは、フランス食品振興会(SOPEXA)が発表した公式見解を和訳したもの。
もうひとつは、ワインの大手輸入元であるサントリーが、日本人により分かりやすく伝えるためにアレンジして創作したものです。
過去の公式見解キャッチコピー
2000年 出来は上々で申し分の無い仕上がり
2001年 ここ10年で最高
2002年 色付きが良く、しっかりとしたボディ
2003年 並外れて素晴らしい年
2004年 生産者の実力が表れる年
2005年 59年や64年、76年のように偉大な年の一つ
2006年 とてもうまくいった年
2007年 果実味が豊かでエレガント
2008年 フルーツ、フルーツ、フルーツ
2009年 数量は少なく、完璧な品質。桁外れに素晴らしい年
2010年 果実味豊かで、滑らかでバランスの取れた
2011年 3年連続で、偉大な品質となった
2012年 心地よく、偉大な繊細さと複雑味のある香りを持ち合わせた
2013年 繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ
2014年 エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい
2015年 記憶に残る素晴らしい出来栄え
2016年 エレガントで、魅惑的なワイン
2017年 豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい
2018年 2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう
2019年 有望だが、生産者のテクニックが重要な年
2020年 非常にバランスが取れた爽やかさのある仕上がり
2021年 挑戦の末たどり着いた、納得のヌーヴォー
2022年 太陽に恵まれたヴィンテージ 果実味とストラクチュアの完璧なバランス
サントリー作成したキャッチコピー
2013年 「豊かな香りと、凝縮感のあるフルーティな味わい」
2014年 「ラズベリーを思わせる華やかな香りが溢(あふ)れる、果実味豊かな味わい」
2015年 「完熟したチェリーを思わせる『果実味あふれる、まろやかヌーヴォー』」
2016年 「採れたての赤いベリー系の果実が口の中で弾(はじ)けるようなヌーヴォー」
2017年 「完熟したベリー系の香りがあふれる、風味よくまろやかな味わい」
2018年 「フレッシュないちごと完熟したブルーベリーをバスケットに詰めたような魅力的な香りで、丸みを帯びたなめらかな味わい」
2019年 「いちごやラズベリーなどの赤い果実のピュアなフレッシュさの中に、丸みを帯びたエレガントな味わい」
2020年 「ブラックチェリーのような完熟した黒い果実の香りとともに、心地良い余韻が残る、非常に芳醇(ほうじゅん)な味わい」
2021年 「採れたてのいちごやチェリーに、そのままかじりついたような味わい」
2022年 「果肉たっぷりの赤いベリーやいちごの甘酸っぱいジャムを口いっぱいに含んだような味わい」
2023年 「まるで摘みたての赤い果実をそのまま口にほおばったような味わい」
2023年のボージョレ・ヌーヴォ市場
2023年のボージョレ・ヌーヴォ参考価格は、750mlボトルが2960円。
2022年はウクライナ情勢の影響などで3500円程度に値上がりしましたが、近年は2500~3000円での推移
近年は円安傾向が続いていることもあり、需要の減少の合わせて今後も価格は上昇が見込まれる。
輸入量は、2004年の104万ケース(750ml12本換算)がピーク。ここ10年では、安価なペットボトル入りが人気を集めた2012年があったものの、減少が続き、近年はピーク時の5分の1となる20万ケース前後となっています。
特に、価格が高騰した2022年は16万ケースと過去最低量を記録しています。
ボージョレ・ヌーヴォのプロモーション事例(2023)
ボジョレーヌーボー解禁まであと3日!✔️
— 【公式】東京国際フォーラム (@T_I_Forum_PR) November 12, 2023
東京国際フォーラム地上広場では 解禁日の11/16(木)ボジョレーナイトを開催いたします!🙆♀️
ワイン好きの皆様🍷、そうでもない皆様🍻、予定を空けておいてください!
特別なワインで乾杯しましょう!
ご参加お待ちしております!😇#ボジョレー pic.twitter.com/dCCkdUqtqd
【関東】今年もボジョレー・ヌーヴォーが解禁❗️#JAL の #ボジョレーヌーヴォー を、JAL国際線機内(一部路線を除く)および #羽田空港、#成田空港 の国際線JALファーストクラスラウンジにてご提供します🍷
— JAL's now【公式】 (@JALs_now) November 16, 2023
→https://t.co/HcfXiGifS1
✈️[エリアニュース]#JALAreaNews pic.twitter.com/IwAOMQINAj
ボージョレ・ヌーヴォとは
「ヌーヴォ」は、フランス語で「新しい」という意味。
ボージョレ・ヌーヴォは、フランス・ボージョレ地区でその年に収穫された「ガメイ種」という品種のぶどうから造られたワインの新酒のこと。
新酒としてのフレッシュかつ渋みの少ない味わいが多くの料理に合うことから、ワインを飲みなれていない日本人にも飲みやすく、2000年初頭には特に人気を博しました。
【日本の大手酒造メーカーのボジョレーヌーボー商品】
アサヒビール
https://www.asahibeer.co.jp/enjoy/wine/beaujolais/
サントリー
https://www.suntory.co.jp/wine/special/kaikin/
サッポロ
https://www.sapporobeer.jp/wine/beaujolais/