2022年のヒットやトレンド調査が続々と発表される時期ですが、今回は、Z世代とも呼ばれることが多い若者世代(10代から20代前半)を対象としたいくつかのトレンド調査の結果を紹介します。
マーケッターやプランナーのみなさんは、ランキング上位のトレンドワードをいくつご存じでしたか?
後半では、複数の調査に共通して登場するような、是非押さえておきたいキーワードをまとめています。
2022年ティーンが選ぶトレンドランキング
株式会社マイナビが運営する『マイナビティーンズラボ』が実施したアンケート調査
調査期間:2022年10月7日(金)~2022年10月24日(月)
調査対象:13〜19歳の女性633名 複数選択式
ヒト部門
1位:平成フラミンゴ
2位:IVE(アイヴ)(17.1%)
3位:道枝駿佑(15.3%)
モノ部門
1位:カヌレ(28.4%)
2位:肩掛けスマホケース(26.1%)
3位:スプラトゥーン3(25.0%)
コト部門
1位:チグハグダンス(39.7%)
2位:iOS16のロック画面カスタマイズ(23.2%)
3位:「ちゅきちゅきハリケーン」なにわ男子(19.4%)
3位:「新時代」Ado(19.4%)
コトバ部門
1位:それでは聞いてください、チグハグ(50.4%)
2位:知らんけど(32.7%)
▶「2022年ティーンが選ぶトレンドランキング」ランキングの詳細
2022年下半期Z世代トレンドランキング
株式会社Creative Groupが運営する10代〜20代女性向けメディア『Trepo(トレポ)』が実施したアンケート調査
調査期間:2022年6月1日~2022年11月30日
調査対象:Trepoの女性読者とTrepo公式インスタグラムのフォロワーであるTrepo girls(16歳~22歳女性) 100名
コト・モノ部門
1位 フレンチガーリー
2位 体験型ミュージアム
3位 オリジナルコスメ作り
4位 純欲メイク・純欲ファッション
5位 夜カフェ巡り
プリクラポーズ部門
1位 ぎゃうポーズ
2位 ILYポーズ
3位 キティポーズ
4位 羽ハート
5位 口角ポーズ
ファッション部門
1位 アームウォーマー
2位 バラクラバ
3位 ファーベスト
4位 デフトバン
5位 マンドゥバッグ
グルメ・スイーツ部門
1位 JKケーキ(お菓子ケーキ)
2位 夜パフェ
3位 カップケーキ
4位 10ウォンパン
5位 ダブル抹茶ティーラテ
流行語部門
1位 チグハグ
2位 限界〇〇
3位 好(ハオ)
4位 ニキ
5位 サ終
Z世代トレンドランキング2022
株式会社FinTがZ世代602名を対象に行ったWEBアンケート調査
調査期間:2022/11/11-11/12
調査対象:15-26歳の男女602名
芸能人部門
1位:目黒蓮
2位:なかやまきんに君
3位:道枝駿佑
アーティスト部門
1位:Ado
2位:なにわ男子
3位:BTS
インフルエンサー部門
1位:Ado
2位:コムドット
3位:平成フラミンゴ
ドラマ・映画部門
・1位:silent
・2位:ONE PIECE FILM RED
・3位:六本木クラス
曲部門
・1位:新時代/Ado
・2位:Habit/SEKAI NO OWARI
・3位:エジソン/水曜日のカンパネラ
コト・モノ部門
・1位:SPY×FAMILY
・2位:チェンソーマン
・3位:ヤクルト1000
流行語部門
・1位:アーニャピーナッツが好き
・2位:ギャルピース
・3位:推し活
グルメ部門
・1位:ヤクルト1000
・2位:地球グミ
・3位:カヌレ
コスメ・スキンケア部門
・1位:TIRTIR クッションファンデ
・2位:純欲メイク
・3位:YOLU シャンプー
ファッション部門
・1位:スマホショルダー
・2位:アームウォーマー
・3位:ダウンベスト
高校生最新トレンドランキング
株式会社アイ・エヌ・ジーが渋谷を拠点に運営するINGteensの高校生メンバーを対象にしたWEBアンケート。
調査期間 :2022年10月14日(金)~ 11月21日(月)
調査対象 :高校生(15~18歳) 男女比(5:5) 100名
2022年高校生的流行語大賞
1位 それでは聴いてください、チグハグ
2位 しんどw
3位 知らんけど
4位 アーニャピーナッツが好き
5位 ギャル超かわいい
6位 ~してもろて
7位 確定演出
8位 BIGBOSS
9位 失礼だな純愛だよ
9位 好(ハオ)
物事
1位 ルーズソックス
2位 ONE PIECE
4位 SPY×FAMILY
5位 SHEIN
6位 アームカバー
7位 BreakingDown
8位 ジャンボリミッキー!
9位 MBTI診断
9位 純欲メイク
食べ物
1位 カヌレ
2位 水グミ
3位 JKケーキ
4位 麻薬卵
5位 センイルケーキ
6位 瓶・缶入りスイーツ
7位 10円パン
8位 生ドーナツ
9位 クリームうどん
10位 飲むティラミス
ポーズ
1位 ギャルピース
2位 片想いハート
3位 ネイル見せポーズ
4位 動脈ピース
5位 チェリーピース
6位 ぱーてぃーちゃんポーズ
6位 ファビュラスポーズ
8位 ちゅきちゅきポーズ
9位 チグハグポーズ
10位 ハートの中に入ったよポーズ
楽曲
1位 チグハグ/THE SUPER FRUIT
2位 新時代/ウタ from ONE PIECE FILM RED
3位 Habit/SEKAI NO OWARI
4位 だいしきゅーだいしゅき/femme fatale
5位 バニラ/きゃない
6位 エジソン/水曜日のカンパネラ
6位 ねぇ/YOAKE
8位 私は最強/ウタ from ONE PIECE FILM RED
9位 melt bitter/さとうもか
9位 ELEVEN/IVE
9位 アイドルライフスターターパック/iLiFE!
9位 グッドな音楽を/ねぐせ。
9位 ダンスホール/Mrs. GREEN APPLE
アーティスト・アイドル
1位 なにわ男子
2位 Saucy Dog
3位 Ado
4位 THE SUPER FRUIT
5位 水曜日のカンパネラ
6位 LEX
6位 マカロニえんぴつ
8位 aespa
9位 =LOVE
9位 IVE
9位 Kep1er
9位 Tani Yuuki
9位 藤井風
芸能人
1位 西村博之(ひろゆき)
2位 東谷義和(ガーシー)
3位 道枝駿佑(なにわ男子)
4位 新庄剛志(BIG BOSS)
5位 高橋文哉
6位 目黒蓮(Snow Man)
7位 吉川愛
7位 佐野勇斗(M!LK)
9位 アタック西本(ジェラードン)
9位 生見愛瑠
押さえておきたいZ世代のトレンドキーワード
チグハグ
日本の7人組男性アイドルグループ「THE SUPER FRUIT」のデビューシングル『チグハグ』。「チッチッチッチッチッチッチグハグ」という頭に残りやすいイントロのフレーズがTikTokで流行し、自身のチグハグなエピソードを話した後、「それでは聞いてください」という前振りと共に「チグハグ」を流す動画が数多く投稿されている。
なにわ男子
昨年デビューを果たしたなにわ男子は、Z世代から絶大な人気を誇るアイドルグループ。キラキラした見た目とは裏腹にコテコテの関西弁を話すギャップが大きく、今年はバラエティ番組でも活躍。メジャーデビュー後、初のツアーとなる『なにわ男子 Debut Tour 2022 1st Love』を完走したほか、冠ラジオ『なにわ男子の初心ラジ!』の放送開始や紅白歌合戦へ初の出場など、多岐に渡る活動に注目を集めた。
メンバーの道枝駿佑は、映画『今夜、世界からこの恋が消えても』では映画初主演を務めている。
平成フラミンゴ
女性2人組YouTuberで、チャンネル登録者数は320万人(2022年10月現在)。SNSを中心にティーンの中で話題となった。長い付き合いである2人の仲の良さに憧れたり、芸人顔負けの体を張った寸劇が面白い、などが人気の理由として挙がっている。
Ado
昨年の大ヒットに引き続き、2022年も映画「ONE PIECE FILM RED」主題歌を担当し、今やZ世代のカリスマアーティストに。一度聞いたら忘れない、独特な声質やリズム感がTikTokなどのSNSで人気。『ONE PIECE FILM RED』の主題歌「新時代」は、数々の音楽ランキングで、リリースから4日で計16冠を達成している。
SPY×FAMILY
4月にアニメ放送が開始し、主人公のアーニャが可愛らしく「アーニャピーナッツが好き」というセリフもSNS上で話題となる。放送開始前から、あらゆるSNS媒体で放送告知が流れ、アニメを知るキッカケが網羅されていた。
チェンソーマン
SPY×FAMILYに並ぶ人気作品で、10月の放送開始前から話題を集める。親の借金生活で暗い生活を送る主人公が、いたって普通の生活を夢見る現実的な考えもZ世代に刺さったよう。
カヌレ
外はカリッと中はモチモチの食感や「慎ましい風貌がクラシカルで“エモ可愛い”」と若者に人気。昨年につづき2022年は専門店が増え、味や見た目の種類が豊富となったことで人気が継続。
フレンチガーリー
まるでパリにいる女の子のような、上品でガーリーなファッションスタイル。リボンやフリルなどのガーリーなアイテムを用いるも、カラーはモノトーン調に揃えたコーディネートが特徴。ファッション以外にも「フレンチガーリーホテル」「フレンチガーリーカフェ」「フレンチガーリーヲタク」など“フレンチガーリー女子”をターゲットにした場所やものが流行。
純欲メイク
中国のネットインフルエンサー発祥の、少女のようなあどけなさと色気のある大人っぽさを掛け合わせたメイク。チークを鼻の先まで入れて出す血色感や、ハイライトやラメで艶感を演出しながら、儚さを思わせるのが魅力。
スマホショルダー
片手を塞がずにスマホを使用できるとして、便利さとオシャレさからスマホショルダーを持つZ世代が急増。
夜パフェ
「夜カフェ巡り」のなかで食べるパフェのこと。ディナーの〆として、または飲み会の後の〆として食べることから「〆パフェ」と呼ばれることも。
限界〇〇
2003年ごろに「2ちゃんねる」から生まれた「限界オタク」という言葉が発祥。その後、徐々に「オタク自身が感極まって限界を超えた」という意味でSNSでも使われるようになり、2022年下半期には、「限界JK」や「限界大学生」など、Z世代の間で自らを自虐する際に頻繁に使われる言葉となった。
ニキ
「2ちゃんねる」の「なんでも実況J板」及び元プロ野球選手の金本知憲の愛称(アニキ)が発祥で、「〇〇ニキ」でSNSでも使われるようになる。
サ終
サービス終了の略語で、オンラインゲームやネットアプリなどのサービスが終了する際に使われる用語。流行のきっかけは、2022年9月1日に発表された位置情報共有アプリ「Zenly」の「サ終」ツイート。
ちいかわ
イラストレーターのナガノ氏がTwitterで公開している「なんか小さくてかわいいやつ」の通称「ちいかわ」。SNS発のキャラクターであったが、漫画が書籍2021年2月に書籍化、また2022年4月はアニメも放映されている。6月には日本キャラクター大賞のグランプリを受賞。コラボ商品は即日完売することが多く、"ちいかわ戦争"と呼ばれることもある。