春分の日は、地球のどこにいても昼と夜の長さが同じになる日。
日本では、日が長くなり始めることで冬から春への移り変わりを実感でき、冬の厳しい寒さが終わるという目安にもなる日です。
マーケティングの視点では、春分の日の頃は春の販促展開にぴったりの時期。お彼岸の文化だけでなく、新しく何かを始める、モノを新調するなど、「スタート」をテーマにした販促施策がいくつか挙げられます。
春分の日の販促のネタのヒントをいくつか見ていきましょう。
春分の日には何をする?
日本では、春分の日を挟んだ1週間ほどを「お彼岸」と呼び、先祖の供養をするというのが昔からある風習の一つです。
その他に現代の生活と照らし合わせると、春の生活に関することがいくつか挙げられます。
先祖を供養する
春分の日(および秋分の日)のそれぞれを中日とし、その前後3日間をあわせた7日間がお彼岸です。春分の日、秋分の日は「此岸と彼岸が最も通じやすい日」と考えられたことから、先祖供養を行うようになったとされています。
お墓参りや仏壇の掃除、お供えなどを行い、それにあわせて自分自身を見つめ直してみましょう。
自然を愛しむ
春分は二十四節気の一つとして春の中間に当たります。昔の農業生活においては、農作物の作付け、収穫を行う際の時期を見極めるのに大切な時期で、農作業を本格的に始めることが多く、豊作を祈願する日でもありました。
現代の生活でも、気候が暖かくなり春の息吹を感じる時期で、自然や作物を讃えたり、春の食材を楽しむことに繋がります。
ものを新調する
日本では新学期、新年度を迎える前の時期でもあり、新しいものを使い始めるの日としてもおすすめです。春にお財布を新調すると「春(張る)財布」として縁起が良いという説も有名です。
衣替え
春物衣料を本格的に準備したくなる時期です。厚手のコートやセーターをクリーニングしたり、スーツや制服などの仕事服をを春物に変えるキッカケとしても良い日です。
家の掃除をする
スプリング・クリーニングとは、冬の間の暖房のすすなどで汚れた家を大掃除するという欧米の習慣ですが、日本でも理にかなった部分があります。花粉や春の誇りが多い時期なので掃除をしたい時期でもあり、エアコンの掃除、カーテンのクリーニング、窓ガラスの掃除などが春の掃除に適しています。さらには年末に大掃除ができなかった人にとってもいいきっかけになる日です。
パワースポットを参拝
春分の日には、太陽が北緯35度22分のラインを真東から昇って真西に沈みます。その際、西から出雲大社(島根県)、大山(鳥取県)、元伊勢(京都府)、竹生島(滋賀県)、七面山(山梨県)、富士山、寒川神社(神奈川県)、玉前神社(千葉県)が太陽の通り道として一直線で結ばれます。この現象は“ご来光の道”と呼ばれ、各ポイントはパワースポットとして人気です。
春分の日の食べ物
ぼた餅(牡丹餅)
お彼岸ということから、ぼた餅が行事食となっています。
春はこし餡で牡丹餅、秋はつぶ餡で御萩というのが一般的です。あんこの種類が違うのは、収穫時期の違いによって、収穫したばかりの秋の小豆は、皮ごと食べられるので粒餡なのだそう。小豆は邪気を払い、魔除けの効果があることから、ご先祖様への供物として親しまれています。
ふき、ふきのとう
日本が原産の山菜。ふきのとうは、ふきの花のつぼみを指し、春先に一斉に芽吹くことで、代表的な春の山菜。この時期には、スーパーなどでも入手でき、新鮮なものはえぐみが少ないので天ぷらやおひたしがおすすめ。
ハマグリ
「ひな祭り」のお吸い物でお馴染みのハマグリは、春の祝い事の定番食材。3~5月ごろが旬です。菜の花を入れたお吸い物なども春を感じさせる一品。
桜鯛
春の真鯛は、3月ごろから産卵期を迎え、その時期にうっすらとしたピンク色になるので「桜鯛」と呼ばれます。キラキラと輝いて見えるのが特徴で、春の訪れを告げるおめでたい魚。
はっさく
完熟させた「木なりはっさく」は、3月中旬ごろが収穫時期。サクッとした食感とほんのりとした苦味が特長。