クラフトコーラというジャンルが登場したのは2018年頃とされています。
その後、ご当地商品やサスティナブルテーマに沿った商品などこだわりを活かしたコーラが多数登場しましたが、今では大手メーカーからも「クラフト」の名を冠する商品が発売されるまでになりました。
ここでは、クラフトコーラの新製品情報やプロモーションに関するニュースをピックアップしています。
プランナー、マーケッターの方は、参考事例として活用してください。
クラフトコーラの最新トピック(2023年11月)
バスクリンがクラフトコーラを開発!11月26日「いい風呂の日」より数量限定販売
バスクリンは、クラフトコーラメーカーのUMAMI COLAと共同でクラフトコーラを開発。
自然のチカラを活かしたウェルビーイングなクラフトコーラ「Ginger Ginger Cola(ジンジャー ジンジャー コーラ)」はは、バスクリンが津村順天堂(現 株式会社ツムラ)時代から100年以上にわたる和漢植物研究から生まれたオリジナル生姜をふんだんに使用し、スパイシーで体の内側から温まるようなクラフトコーラ。
特に、ミネラル成分を含むことから、汗を多くかく入浴やサウナ前に合うコーラとしても訴求。
「いい風呂の日」である11月26日より、UMAMI COLAのサイトにて数量限定で販売。
【製品特徴】
・和漢植物研究から生まれた、オリジナル生姜を使用
・“入る前に飲む” 入浴・サウナ時に失われる“ミネラル成分”の補給に
・入浴剤にも活用される自然のチカラ「甘草」を配合
原材料名:砂糖(素焚糖(国内製造))、ショウガ、へべす果汁、海水(ひんぎゃの水塩)、レモン果汁、カルダモン、クローブ、セイロンシナモン、陳皮、甘草、柿の葉、フェンネル、ナツメグ、唐辛子、ディルシード、花椒、オールスパイス、スターアニス
【イベント】
老舗銭湯「黄金湯」にて1杯無料で楽しめるイベントを開催
販売開始前日となる11月25日(土曜日)に、約100年にわたり地元の人々に愛されてきた東京都墨田区錦糸町の老舗銭湯「黄金湯」にて、「Ginger Ginger Cola」を1杯無料で試飲&販売するイベントを開催
UMAMI COLAとは
「UMAMI COLA」を販売するUAMI COLA株式会社は、清涼飲料水に「ナチュラルドリンク」という新しいカテゴリーを作るべく立ち上げたベンチャー企業。「気軽に、美味しく、健康に」をコンセプトに日本の伝統的なエナジードリンク麹甘酒をベースにしたジャパニーズコーラを世界中で提供中。
クラフトコーラのプロモーション(イベント・キャンペーンなど)
「aarke x TOBA TOBA COLA」コラボキャンペーン
スウェーデン発のサステナブルなプレミアムキッチンブランド「aarke (アールケ)」が、日本の鹿児島県喜界島で手造製造される無添加コーラシロップ「TOBA TOBA COLA (トバトバコーラ)」と期間限定でコラボキャンペーンを開催。
「aarke x TOBA TOBA COLA」キャンペーン
aarke公式サイトで、ステンレス製炭酸水マシン「Carbonator 3」を購入された方に、「TOBA TOBA COLAシロップ」1本 を同梱にてプレゼント。
開催期間: 2023年7月7日〜2023年7月17日まで
TOBA TOBA COLAについて
離島初、珊瑚が隆起した島、喜界島の無添加コーラシロップ。 「コーラで離島活性化」という思いから、フードロスになっていた無農薬の 在来種島みかんと喜界島産きび糖、14種のスパイスを抽出しエイジングさせている。
島の消滅危機言語で「うきうき」という意味のTOBA TOBA COLA。 「割って美味しい、混ぜてたのしい。からだの中から愛せるコーラを。」がコンセプト。
伊良コーラ(缶タイプ)発売記念イベント
缶タイプの新発売を記念して以下の施設にてイベントが開催される。
◆イヨシの湯
伊良コーラの製造時に発生するコーラ粕を使った本格的なクラフトコーラ風呂。東京都、埼玉県、三重県、大阪府、京都府の計29施設にて実施。
期間:2023年4月7日(金)〜4月9日(日)※実施日は施設ごとに異なる。
◆結いのおと
茨城県結城市を舞台にした回遊型の音楽祭「結いのおと」にオフィシャルドリンクとして協賛。当日はカワセミ号による缶のサンプリングも予定。
期間:2023年4月22日(土)〜4月23日(日)
◆ 森、道、市場2023
日本全国から素敵なモノやおいしいごはんを携えたお店が500店以上集まる市場と音楽ステージで構成される野外イベント「森、道、市場2023」に出店。当日はカワセミ号の出店によるパウチドリンクの提供を予定。
場所:愛知県蒲郡市 ラグーナビーチ・ラグナシア
期間:2023年4月26日(金)〜4月28日(日)
クラフトコーラビレッジ
全国各地のクラフトコーラメーカーが参加するイベント「クラフトコーラ ヴィレッジ」が、好評だった昨年4月に続き2度目の開催。
「Cola Fan」編集⻑でクラフトコーラマニアの第⼀⼈者でもある空水りょーすけ氏が監修し、コーラ試飲、関連商品や材料の展示、ワークショップなど、初心者からマニアまでクラフトコーラの世界を満喫できるイベント。
日時 2023年3月31日(金)〜4月9日(日)10:00〜21:00
場所 有明ガーデン モール2F 中央吹抜広場
内容 クラフトコーラの販売・試飲、作り方実演、ワークショップ、材料・生産地の食材や物産品の販売
参加クラフトコーラメーカー
UMAMI COLA(東京都)
Uシロップ-COLA-(三重県)
CHOICE COLA ORIGINAL CRAFT(大阪府)
知多コーラ(愛知県)
紺金コーラ(群馬県)
Moto Cola 真紅のコーラ(兵庫県)
8cco 薬膳醗酵コーラ「覚醒」(茨城県)
ラバブルコーラ(神奈川県)
カカオ生コーラ(京都府)
日々乃コーラ(大阪府)
出雲SPICE LAB.のクラフトコーラ(島根県)
銚子灯台コーラ(千葉県)
北摂スパイスコーラ(大阪府)
アカガミコーラ(神奈川県)
AWAトクシマコーラ(徳島県)
京都純麗コーラ(京都府)
またたびクラフトコーラ(島根県)
クラフトジンジャーコーラ(広島県)
otogiシロップ 宵闇色のコーラ(三重県)
Meimetsu(千葉県)
リンゴノコーラ(東京都)
YATACOLA(山形県)
宮崎フルーツコーラ(宮崎県)
BOTANICAL CRAFT COLA(長野県)
アガペコーラ(福岡県)
伊良コーラ
伊良コーラ(いよしコーラ)とは
世界で初めてのクラフトコーラ専門店。代表を務めるのは「コーラ小林」氏。
コーラ小林氏の祖父、伊東良太郎氏が昭和29年に東京・下落合で開業した和漢方工房「伊良葯工(いよしやっこう)」の跡地で、2018年7月より営業開始。
移動販売車の「カワセミ号」で東京都内各地に出店するスタイルで、東京・青山のファーマーズメーケットでは長蛇の列ができるほどの人気で話題となる。
その後すぐに、こだわりのカフェやバーでも取り扱われ、2019年には国内の一部百貨店でも取り扱いが開始。2020年2月28日、東京・下落合に初の路面店「伊良コーラ総本店下落合」がオープンした後は、全国各地に販売チャネルを広げた。
2021年4月、コーラスタンド、物販エリア、工房スペースが併設された新店舗を渋谷・キャットストリートにオープンしている。
伊良コーラ取り扱い店
全国の小売店、ローソン、全国の銭湯/サウナ、伊勢丹新宿店、西武池袋本店 、北野エース、DEAN&DELUCA、日本百貨店、Today's Special 等
伊良コーラの缶タイプが登場
伊良コーラ(いよしコーラ)から、缶タイプの商品が新発売。
2023年3月21日よりローソンで先行発売、2023年4月2日から一般販売が開始された。
今までは移動販売でのパウチ製品、シロップに加えて、瓶製品のRTDが中心だったが、今回新しく缶製品が登場することで、より広い販売チャネルでの展開となる。
時間の経過によって缶内熟成し、スパイス感が変化するのも特長。飲む際には10秒間逆さまにしてから飲むことを推奨している。
三ツ矢クラフトコーラ(アサヒ飲料)
三ツ矢クラフトコーラとは
炭酸飲料を130年以上作ってきた三ツ矢ブランド商品を新しく発表していく「三ツ矢クラフトシリーズ」。こだわり素材を使用し、素材の風味を活かす非加熱製法で仕上げることを特徴としている。
その第1弾として、2022年1月18日に全国発売されたのが『三ツ矢クラフトコーラ』。王道のコーラフレーバーをベースに、柑橘と8種の厳選スパイスを隠し味として使用。パッケージは、温かみのあるデザインでクラフトの手作り感やレトロ感を表現している。『三ツ矢クラフトコーラ』の2022年の年間販売数量は計画比141%と好調で、2023年の年間販売数量は前年比103%となる4,220万箱を目指すとのこと。
三ツ矢クラフトコーラ パッケージリニューアル
アサヒ飲料の『三ツ矢クラフトコーラ』が中味とパッケージを刷新して2023年4月11日から発売。
今回のリニューアルでは、スパイス料理研究家のカワムラケンジ氏が監修。スッキリとした後味の強化を目的に和のスパイスとして「シソ」と「山椒」が新たに加えられ、日本の食事と相性の良いクラフトコーラに仕立てられている。
カワムラケンジ(スパイス料理研究家)
10代から大衆中華、カフェ、ラウンジ、築地魚河岸、バー経営、日替わりインド料理店経営など飲食の現場一筋で活躍中。スパイスにまつわる様々な連載や特集、企画を手掛け、大手食料品メーカーと協働したレシピ開発も多数。
パッケージデザインについて
三ツ矢の矢羽根ロゴと「MADE IN JAPAN」の文字に加え、シソと山椒のイラストをあしらい、日本生まれの「三ツ矢ブランド」から発売する、和のスパイスを使ったクラフトコーラであることを表現。
CRAFT LABEL クラフトコーラのお酒(サッポロビール)
CRAFT LABEL クラフトコーラのお酒とは
サッポログループのスパイスメーカーであるヤスマ(株)が世界各地のスパイスから6種類を厳選してブレンド。仕上げにレモン果皮エキスを使用した、スパイシーな香りと柑橘の爽やかな後味が特長。
炭酸水で割るだけで好みの濃さで楽しめるRTS(Ready to Serveのお酒)として好評を博しす。
「クラフトコーラのお酒」パッケージリニューアル
2022年9月の限定発売を経て、2023年3月28日にパッケージをリニューアルして再発売。
リニューアルパッケージのデザイン特長
・白字を基調に全体は活版で刷ったような手づくりを感じさせる質感
・こだわりの原料やスパイスのイラストを表記。
ザ・クラフトコーラ(ポッカサッポロ)
「SPICE FACTORY ザ・クラフトコーラ」リニューアルして全国販売
2021年6月に限定販売され好評を博したポッカサッポロフード&ビバレッジ「SPICE FACTORY ザ・クラフトコーラ(450mlPETボトル)」が、2021年9月6日(月)よりリニューアルして通年全国販売商品となる。
リニューアルでは、老舗スパイスメーカー「ヤスマ株式会社」のプロフェッショナルが味覚検証し、よりスパイス感・複雑味がありながら自然で健康的なスパイスを感じられる味わいを実現。コーラに適した10種類のこだわりのスパイスを引き続き使用し、ジンジャーを強めてピリっとした刺激とコクのある味わいに仕上がっている。
飲み方提案として、「SPICE FACTORYザ・クラフトコーラ」をアレンジできるオススメの”追いスパイス”も紹介している。
その他のクラフトコーラ
無印良品「クラフトコーラシロップ」
無印良品から本格的なクラフトコーラを楽しめる「クラフトコーラシロップ」が2023年4月26日に新発売された。
クラフトコーラシロップは、シナモンやカルダモンを中心にコーラナッツなど9種類のスパイスをブレンドし、砂糖にはまろやかな甘さの赤糖とすっきりした甘さの上白糖を使用。香料は使用せずスパイスの香りを生かしている。
おすすめの飲み方はシロップ1に対して炭酸水3の割合。
全国の注目クラフトコーラブランド一覧
近年のクラフトコーラブームにともなって、現在のクラフトコーラの商品数はおよそ1,000種類を超えるとも言われています。
その中の一部のブランドとなりますが、クラフトコーラブランドをチェックしたいプランナー、マーケッター向けに、ご当地クラフトコーラをはじめ、大手メーカーや小売店から販売されるクラフトコーラのブランドHPをピックアップしています。
ふるさと納税とクラフトコーラ
原料にこだわって作られるクラフトコーラは、ご当地コーラとしての性質もあり、ふるさと納税の返礼品となっているものも多い。
|
|
|
|
|
クラフトコーラに関するプロジェクト
国際クラフトコーラ連盟(FICA) 設立
クラフトコーラメーカーの代表者を主体とする業界団体「国際クラフトコーラ連盟(FICA)」が2023年1月6日に設立された。
連盟はクラフトコーラメーカーが中心となり、クラフトコーラ文化の社会的地位や認知を向上させることを目的としている。2023年2月6日現在加盟者数は30社。
主な活動内容は、全国各地でのクラフトコーラのイベントをサポート、メディアなどへの取材協力や画像提供、メーカー紹介など。
理事長:山田 貴久(UMAMI COLA株式会社 代表取締役)
副理事長:空水 りょーすけ(Cola Fan 編集長)
▶ホームページ:https://fica-craftcola.org/
クラフトコーラカルチャー公式発信基地「CRAFT COLA WAVE」
クラフトコーラマイスター・鯉淵正行が編集長をつとめるクラフトコーラカルチャーのプロジェクト「CRAFT COLA WAVE」が2022年11月に発足。
全国に数多存在するクラフトコーラの作り手や飲食店・小売店などの売り手、飲み手を通してクラフトコーラのシーンを発信している。
「CRAFT COLA WAVE」のコンセプト
クラフトコーラが文化になっていく姿を映しだす「カルチャー発信基地」。つくる人、うる人、つたえる人、たのしむ人の視点で、多様で豊かなクラフトコーラシーンをナビゲートする。
▶CRAFT COLA WAVE<公式サイト>
▶オンラインストア「CRAFT COLA WAVE MARKET」
ウェブ版・料理王国にてクラフトコーラの連載記事
ウェブ版・料理王国にて連載「コーラはまるで民藝。~ご当地コーラづくりで、日本再発掘。ともコーラ~」が2020年11月よりスタート。
日本各地の「ご当地クラフトコーラ」をプロデュースするクラフトコーラブランド「ともコーラ」。連載記事では、ともコーラが各地域とコラボレーションしてご当地コーラを開発する理由も語られ、クラフトコーラビジネスについて知ることができる。